日々の戯言時々ネタ置き場兼レス置き場
僕と三郎は、前世の友達で、今も友達。
だけど、前世の時みたいに、気軽に触れ合うことは出来ない。
三郎は前世のことを覚えていないし、何故か今世では
生まれ付きそっくりだけど、親戚でも何でもなくて、
僕が女の子に生まれて来てしまったから。
それでも、一応保育園からの付き合いだし、僕は相変わらず
割と大雑把な性質だから、僕の方からは小さい頃の名残で
性別なんか気にして無いような振りをして、三郎だけじゃ
なくて、同じく前世からの男友達なハチや勘ちゃんとも、
気安くスキンシップを取ったりしている。
でも、三郎は妙な所が真面目で無駄に紳士―そういえば、いつだったか
ハチとケンカした時に、「この変態紳士!」って罵られてたなぁ―だから、
記憶が無いからキチンと女の子な兵助はともかく、男だった記憶があって
雑な僕まで、ちゃんと女子扱いをしてくれる所為で、最近は
「もうちょっと淑やかにしろよ」
とか言って、遠ざけられてる気がしなくもない。
ハチや勘ちゃんには、「覚えてないけど意識はしてる」ってことじゃ
ないかって言われたけど、それはそれで何となく寂しい。だって僕は、
三郎の恋人というより、肩を並べた親友にもう一度なりたいんだから。
それに、ここ数年三郎は、夢で見る「運命の人」を探していて、その夢は
実は前世の記憶だから、前世の自分に嫉妬するなんて、何か嫌だし。
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